はじめに



 現在、我が家には、2台のオートバイと7台の自転車があります。


 京都時代、四条通り沿いの男子校に通っていた私は、健全な?高校生でした。

 登校する前、下校してからもオートバイのために、イノダコーヒー本店でアルバイトをしてました。
 やさしい先輩方の指導のおかげで3回目で大型免許に合格しました。確か試験車はGT350、左キックだったと思います。
 交付の日、バイトで稼いだお金を持ってオートバイ屋さんへ直行。買った単車は、71年型、XS-650、TYPE 1とTYPE Eの中間の奴です。
 その後、Dax70 SP-Uもふえました。

 元気の良い少年達が好んで乗っていたのは、京都ではDax、愛知県はモンキー、確か三重方面は、シャリーだったかな?D.T.B.W.B.のスモーキン・ブギが流行っていた頃です。


 その後、2台のオートバイと共に名古屋に行くことになり、XSもDaxも、もとどおりのメーカーオリジナルに近いスタイルにもどっていきました。
 が・・・、XSは新たに少しずつ進化し、最終的には、ほぼ誰が見てもベースがわからない車両になりました。

 フロントまわりは、ごっそりTX-750、リアサスも同じくTX-750のもののコイルを2巻切ったもの、タンクはTX-650にCS-90のニーグリップラバーを左右反対にはり付けました。
 シートはCB-450Police、F.フェンダーには風切り、R.フェンダーには、CB-550Policeの追加ドロヨケ?(何ていうのでしょうか。白い樹脂型のもの)、R.リムもH型のアルミリムに交換。
 タイヤは定番のTT-100、E/Gは750ccにボアアップ、気化器は確かH-360の加速ポンプ付きを2個、何かのマニホールドを流用し装着、マフラーもTX-750に変更しました。
 色はピカピカのO/Dで、メッキのF.R.フェンダーだけでなく、前後リムとハブにも塗りました。
 T.P.O.に合わせ、ハンドルはコンチネンタルタイプとW1Sのアップハンドルに付け替えたりしてました。

 キャブレターのセッティングには、苦労しましたが、本当に乗って楽しい単車でした。しかし、コーナーや切り返しなどでは、ただでさえ弱いフレームに、足まわりとパワーの逃げ場のないストレスが集中するため、とても他人に乗らせるものではありませんでした。


 18から22才の頃には、この2台の他にも、いろいろな単車に乗りました。

 オフではGT-50(4速)、XE-50、TL-125、TY-125・175。変わったところでは、SL-350もありました。
 乗って楽しかったのは、XE-50とTY-175。
 今では、価値はあるかもわかりませんが、SL-350は、ちっとも良くなかったです。

 オンロードでは、ZU(ヨシムラ機械曲げ付)、GT-750(ツインパネル)、H-1、CB-750FZなども、入れかわりたちかわり、手許にありました。

 GT-750は、見たイメージとはウラハラに、走るととても軽快でした。
 H-1は、曲がらないし、止まらない。もう力でねじふせて楽しむ感じ。
 CB-750FZ、今のところ私が四輪も含め、新車で買ったのは、これだけですが、これは本当、つまらなかったです。力もあるし、きれいに曲がるし、良く止まるのですが、なんと言うか、面白くない。無機質というか、対話が生まれないのです。


 仲間内と恒例になった、深夜の伊勢神トンネルツーリングには、CB-450セニア改 K-1もどき、W1S改 ツインパネル、そして私のXS快 の3台で出かけたものです。

 22才春、CB-750で事故にあい、オートバイをおりたのですが、今でも件のXSは、大阪の友人が大事にしてくれています。


 と いう訳で、私のオートバイ年表には、全くの空白な20数年間のプランクがあります。

 ウソのようですが、どの単車にも、キックスタートは必ずあるものだと思ってました。オフ車にもセル付があるなんて、本当に信じられなかったですし、街で目にするカウル付のバイクも、あとからオーナーが社外品を付けたんだろうと思ってました。
 ドカティも変なフレーム?になって、カウルで隠しているように見えちゃうし、グッチも丸っこくなってW-650なんて変なのもあるし。
 私から見れば、確かに「すごいな」とは思い、否定はしませんが、「何だかなァ」って感じです。

 出逢う機会がもしあれば、ちょっと古いノートンかBSAあたりで遊んでみたいものです。