はじめに




 四輪車の格納庫へようこそ。

 四輪といっても、四輪駆動ばかりです。
 おしゃれな 4WD とか RV は、一切ないのであしからず。


 僕が初めて四駆を意識したのは、当時、航空自衛官だった叔父が乗って来た、Jeep でした。
 私がまだ、幼稚園にあがる前だったので、きっと J-4 だったと思います。
 ドアとサイドカーテンの無いその Jeep は、幼い私に強烈なインパクトを与えました。

 そして、寝ても覚めても、思うのは Jeep のことだけでした。
 もちろん、他に四駆があることは、知りませんでした。

 小学生になり、学校の近くに、Jeep ではない、2台の変な車があることに気づき、バスの窓ごしから、食い入るように見ていたこともあります。
 多分、古い L.R. と FJ-55 ではなかったかと思います。

 中学に入り、カタログや自動車雑誌(まだ専門誌はなかった)を集め、国内のメーカーでも、Jeep 以外の四駆があるのを知りました。

 印象に残っているのは、ジムニーのカタログで、見開きに、確か”最前線志願”と書いてありました。
 他のメーカーの内燃機が JH-4 4DR-5 P型 や F型 なのに、360cc で立ち向かうスズキは、すごいと思ったのものでした。
 Driver誌では、パトロールG-60 の紹介で、水深1.3M で、E/G始動、発進停止可能と書いてあり、これまた、ぶったまげたこともありました。

 多感な時期を、2輪と四駆への夢で過ごした私は、トラックや重機には、魅力こそあれ、乗用車には、全く興味はありませんでした。が、近所の方が所有されていた、黒塗りのイスズベレルだけは、例外でした。
 日曜日の朝になると現れ、黒煙を吐き、身震いしながら始動する様子は、何とも不気味で、まるで、恐竜が太古よりよみがえる感じで素晴らしかった?です。

 さて、22才で、おそがけの免許を取得し、初めて所有したのは、45年式の J-54 でした。
 なかなか興味深い奴で、分割ウインドウではなかったですが、上ヌリ跡のない、O/D で、限りなく防衛庁仕様に近いものでした。
 この時代には、民間仕様との区別があやふやで、こんな車両がたまにあったようです。
 ノンシンクロの3速でしたので、運転は大変でしたが、操る楽しみは大きいもので、あらためて、ドラマ ”コンバット” の米兵のテクニックに、舌を巻いたものでした。

 その後、FJ-56V から、NHK放出の FJ-55、またしても J-3R。そして今は、BJ-41V、FJ-60、M-880、PZJ-70MR などを、とりあえず?所有しております。

 思いでの2台は、やはり J-54 と HJ-47RV です。
 前者は、私を四駆のドロ沼にドップリつけてくれた1台、後者は、見かけと E/G に惚れ、その素晴らしさを見出せぬまま、手放してしてしまった1台。
 未だに悔いが残ります。
 本当に、家族の1台として付き合うことのできる四駆だったのでは、と感じています。


 では、4WD や RV ではない四駆!!を少しばかり紹介しましょう。
 ビール片手に、お好きな車両を見て下さい。